休日の日は、大抵むこうでトレーニングしているが、
たまにはゆっくりするのもいいだろう・・・
ベットに横になっていると、
しばらくすると、天暫が部屋にやってきた。

どうやら用事に付き合ってくれという。
天暫から誘ってくるのは珍しいことだ。
俺は早速外出の用意をして、天暫に付き合うことにした。
狭い路地裏を歩き、何処へ行くかというと・・・
路地を抜けた先には、店があった。
「そういえば、まだ言ってなかったっけ?ここがバイト先だっていう事。」
天暫は、そこの店で、接客・雑用をしているという・・・
今ここで初めて聞いた。


天暫の用事に付き合ったのはいいが、あたりは夕暮れ時になっていた。
「すまねえな黒竜。色々と用事が積み重なってな・・・」
昼に終わる予定といっていたが・・・随分待たされたものだな。
待っている時間は、バーの地下にあるトレーニングルームでつぶしたから、
別に問題は無い。

帰りは別な道を通って帰った。
その途中、俺は違う道へと進んでいった。
「お、おい・・・どうしたんだよ。そっちは帰り道じゃぁ・・・」
後ろから天暫が後をつける。
「シッ!・・・アレを見ろ・・・」
ガタイのいい狼人2人に対して、蛙が逃げられないよう壁を背に囲まれている。
「行こうぜ。余計な事に・・・」
天暫の言葉を全部聞く前に、俺は囲みに近寄った。
すると、二人は俺に気づいた。
「なんだテメェは!」
間から蛙を見ると、表情は引きつっていた。
あきらかに怖がっている様子だ。
「・・・あまり、いただけない光景だな。」
そう言うと、連中が俺に絡んできた。
「あの学校の奴だな?エリートちゃんがよぉ!!」
「イイ所に邪魔が入ったなァ・・・全く。」
この区域の学校で、寮がついてるのは俺の通っている所だけだしな・・・
「・・・怪我をしたくなければ、そいつから離れるんだ。」
お約束の台詞を言うと、
その中の一人が、俺の間の前にやってきて、こう言い放つ。
「竜人の肉は美味っていうからな・・・どう料理してやろうか?」
俺は、その言葉に腹が立った。
「・・・お前に手加減はいらないな。」


そう言って右手に力をこめ、相手を顔面を殴りつけた。
相手は壁にぶつかり延びてしまった。
「・・・どうした。お前達・・・もう終わりか?」
圧倒されたのか、倒れている奴を抱え一目散に逃げたした。
俺は、呆然と立ち尽くしているカエルに話し掛けた。
「この辺は物騒だからな、 なるべくここは通らない方がいい・・・」
俺は、蛙にこう言った。

天暫が後ろから駆け寄り、
「さすがに処理が早いな・・・行こうぜ。」
俺は、天暫と一緒に寮へ戻った。

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